リフォームでコスト削減!今の床材の上から重ね張りの注意点をご紹介します

リフォームやリノベーションを計画をされる時に床を一緒にキレイにしようと、考えられていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
新しいフローリングやフロアタイルなどを現在の床の上に張ると、今の床材を張り直すと、人件費やごみ代の削減につながります。

簡単に工事が済みそうですが、いくつかの注意点があります。
まず、既存の建具をそのまま利用したい場合です。今の建具のままですと、床が上がってしまうので、扉が開かなくなってしまいます。扉は取れますが、枠はキレイな状態で取り外すことは基本的にできません。そのため、コスト削減を考えた上で上張りをする場合は、扉の下方をカットします。カットできないような扉もあるので、業者さんに確認してもらうことをおススメいたします。

次に、下地が傾いている場合です。地盤沈下による家の傾きや、構造計算が重視されなかった時代の家は、その重さに耐えれず基礎から傾いていることもあります。また、下地の木の伸縮、シロアリや湿気による木材の腐食などによる部屋の下地の傾きも起こっている可能性があります。家自体の傾きは、家を持ち上げて基礎をやり直すしか水平を取り戻す手段はありません。耐震安全を確認できれば、縦と横がまっすぐなることはありませんが、新しい空間へは生まれ変われます。水平を確保したい場合は、かなりのコストが必要となります。家の大きさ傾いている場所などにもよりコストが異なるので、業者さんに相談してみてください。
下地の伸縮についてわかりやすいのは、床鳴りです。どの家でも発生します。下地処理として、床鳴りが目立つ箇所は固定を行うなど下地処理をしていきます。しかし、ここで想定外なのが、固定をすると今まですき間があった所をくっつけたために、別の場所にすき間ができて、床鳴りが発生します。どの業者さんも、できる限り床から音が鳴らないように固定してくれると思いますが、湿気の多い季節か乾燥した季節、子どもか大人でも音の大きさや場所も変わります。下地やフローリング材など、木を使用していると伸縮は必ず起こる自然現象と認識しておくといいと思います。
腐食については、下地からのリフォームを推奨します。今後の生活が安全ではない可能性が高いためです。酷い腐食の場合は、すぐにわかりますが、軽度の腐食は床上からは判別できません。定期的なシロアリ点検や、床下点検口を開けた時に、湿気の臭いがあれば、床下の調湿対策が必要となります。見積を依頼される際に、床下について心配があれば一緒に相談することをおススメいたします。コンクリートもシロアリ被害にあった例もあります。マンションにお住まいの方も注意ください。

さいごに、安全性だけでなく、見た目も下地から組直した方が、もちろんきれいです。しかしながら、コスト面も予想外に高くなることもあるでしょう。使用する上張りする商品によって、どんなことが起こるかもしれないかを業者さんに確認し、納得できるリフォームをスタートしてください。また、躯体や床下など、心配事は事前に伝えておくと、業者さんも現状確認の準備してくると思うので、見積前に何度も確認に来ることがなくなると思います。一生に数回のリフォームなので、しっかり相談されてくださいね。

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